エリー秀仙の作品は伝統的な古典書道の品位を失わず、情緒的でありながら繊細な優雅さを表現する筆さばきの速さに特徴があります。
また、筆遣いの妙技を生かして水墨画へ転向することで、文字で伝えてきた言葉を絵で対話するという新たな世界観の拡がりを見せています。油絵と違い、塗り重ねの出来ない墨の芸術にはいつも一発勝負の凛とした緊張感が伝わって来るようです。
最近では表現の幅を拡げるために和紙ペーストをベースに使ったパネル画の作品が好評で、大きなサイズでは縦1mx横5mの壁画作品も手掛けています。
日本文化に強いこだわりがあり、新旧の技術や素材を織り交ぜながら仕上がった作品には、対象年齢を問わず語りかけるストーリーが浮かんで来るようです。
書家・水墨画家
7歳で書海社に入会し書道を始める。16歳で段位習得し財団法人日本習字学会全国書初中央展にて読売新聞社賞、埼玉県教育長賞、東京都知事賞等受賞。短大卒業後、書法学院で師範資格取得。第50回高野山競書大会準特選、産経国際書展特選、NY国際書展2024優秀賞など書会を通さず一般応募での受賞多数。水墨画は東京水墨画会を経て研鑽中、受賞は日美展審査員奨励賞等。2020年より書道指導から本格的に水墨画家としての創作活動へ専念。かねてより神社仏閣への一人旅を重ね、古典書から着想を得た創作と各地エネルギーを落とし込む作品で活動の幅を広げる。
展示・制作など
2020年3月に銀座第7ビルギャラリーにて初の作品展「灯心展」を開催。翌2021年10月に同ギャラリーにて個展「潔斎展」を開催。同年12月Amazon Booksにて作品画集「潔斎」を刊行。2022年5月宮崎県SAKURA.VILLA主催 Artist In Residenceに10日間参加。2023年5月ニューヨークJapanDayにゲストアーティストで招聘されライブペイントと個展を10日間開催。2024年3月に都内新築マンションの依頼でエントランスに壁画を完成。2024年5月ニュージャージー州 Middletown Public Libraryにてカリグラフィーワークショップと1ヶ月間の作品展示会を開催。